From:和田健
ちょっと小難しいお話しになるかもしれませんが、お付き合い下さい。役立つ戦略をお伝えします・・・
今回は、事業戦略から見たアライアンス戦略のバリエーションの中から、事業ドメインを拡大させる戦略からみたアライアンス戦略についてお話しします・・・
その前に、アライアンス戦略のバリエーションには・・・
アライアンス戦略のバリエーション5分類
大きく分けて5つの目的別戦略があり、5つの戦略モデルを紹介していきたいと思います。
この5つの戦略モデルは、それぞれ異なる観点からの戦略であるため、あなたのビジネス戦略に当てはめて企画を立てるとよい。
それでは、1つめは事業ドメイン戦略からみたアライアンス戦略
2・ビジネス戦略からみたアライアンス戦略
3・バリューチェーンからみたアライアンス戦略
4・製品・開発ステージ別のアライアンス戦略
5・獲得したい経営資産によるアライアンスの戦略
上記5つの戦略モデルを順次解説していきたいと思います。その中から今回は1の事業ドメイン戦略からみたアライアンス戦略について・・・
事業ドメインからみたアライアンス戦略
事業ドメインとは?
あなたが事業活動を行う領域のことです。つまり、事業内容のことだと理解してもらえればよいです。例えば、「自動車部品事業」(自動車メーカー)「金融サービス業」(金融機関)
もう少し詳しく
事業ドメインは現在の事業だけでなく、将来(3年〜5年)の事業展開の方向性を示すことが必要になります。
事業ドメインの3つの拡張軸
1・誰(マーケット)に対して事業を行うのか
「富裕層を対象とした金融サービス」(金融機関)
2・どのような技術・ノウハウを活用して事業を行うのか
「バイオテクノロジーによる新薬会社」(製薬会社)
3・どのような機能を顧客に提供する事業なのか
「女性の美と健康に関する事業」(エステサロン)
3つの軸によって他社との差別化や事業展開の方向性を示さなければいけません。
事業ドメイン戦略
あなたの会社が参入する業界、産業での競争力、事業を拡大させる戦略になります。
アップルは強いブランド力、デザイン力で、端末の小売を手がけ、さらに、コンテンツ業界とのアライアンスで音楽の配信とソフトの販売を手がけている。
PC製造業だけでなく、店舗販売やネット小売業にまで事業領域を広げていきました。
この事業領域を拡大させる戦略を事業ドメイン戦略と呼びます。
既存事業ドメイン強化のためのアライアンス戦略(強化、防衛)
あなたの事業に参入してくる企業は、同業の競合と新規参入企業であり、既存事業を強化するためには、他社の新規参入を防ぐ必要があります。
そこにアライアンス戦略を活用する方法があります。
もし、あなたの会社が対応しずらい、ニッチな製品、サービスを提供する他社があれば、その企業とのアライアンスによりマーケットの隙間を埋めることができます。又、大きな投資をすることなく、顧客との関係をより一層強化することができます。
他には、マーケット成熟期のコスト削減の削減のためのOEM生産やODM生産。既存製品、サービスの差別化のためのアライアンス戦略があります。
事業ドメインシフトのためのアライアンス戦略(進出、参入)
あなたの会社にはない、経営資源、資産を獲得するのにアライアンス戦略は有効であり、参入スピードも成功確率も高くリスクも少ない。
そこで、アライアンスパートナーには大きく2つのパターンがある。
1つは競合企業とのアライアンス。ターゲット顧客を棲み分け、互いに補完し合えば、他の競合に対して優位性を確率できれば、アライアンスの可能性は十分にある。
2つめは異業種とのアライアンス。お互い新規参入になるため難しい部分がある。経営資源、資産が対象マーケットに適するかどうかをテストし、判断する必要がある。
新事業ドメイン創造のためのアライアンス戦略(新創造)
これまでに、あなたの会社が、技術、製品、顧客、マーケットを保有してない場合、新たに事業領域を創造することを新事業ドメイン創造と呼ぶ。
最も難易度が高いアライアンスになります。
新事業ドメイン創造が最も有効なのは、マーケットの成長が急拡大してる時であり、ライバル企業も少ないため、いち早く事業構築できれば、マーケットを独占できるかもしれない。
しかし、成長スピードが早いため、人、物、金のリソースが不足する可能性があるため、複数社とアライアンスで進めることが有効である。
異業種間のアライアンス戦略を組み新しいマーケットを創造することが可能になります。
まとめ
新たに事業を拡大させるには、投資金、知識、ノウハウなどの莫大な経営資源が必要になるため、既存事業に比べ新規事業はリスクが高いが、アライアンス戦略は事業拡大のためのリスクを下げ、これまでにない新たな顧客価値を生み出す可能性を持ちます。
最後に
専門用語が出たりして、読みづらかったと思います。もっと噛み砕いてお伝えできるようにと思います。
もっと鍛錬が必要だな・・・
参考文献:ネッワークアライアンス戦略
PS
現状の経営課題を打開するのは、アライアンス戦略が最も適した経営戦略だと思います。
事実、アライアンス(業務提携、協業、ジョイントベンチャー)がきっかけでビジネスが大きく飛躍した事例は多くあります。
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