資金調達ー銀行が融資の判断に使う企業格付けとは

From:和田健

多くの中小企業にとって、資金調達方法には限りがあり、その中でも金融機関からの融資は欠かせないものであります。
そこで、金融機関はあなたの会社をどのような判断基準で点数付けして精査していくのかをお話しします。

金融機関は企業から提出される財務諸表、決算書をベースに様々な側面からスコアリングして、融資するかどうか、金利の見直しをするどうかを決定します。

この根拠となるスコアリングが「企業格付け」になります。

 

格付けで判断される融資

格付けとは、金融機関が取引先企業の3年〜5年間程の信用力をスコアリング(点数付け)して、15項目に分類することで、取引先企業の「信用リスク」を管理するために自己査定が行われます。

つまり、金融機関はこの「企業格付け」をすることで金融機関が負うリスク「債権が回収できないリスク」をリスクマネジメントを構築するために行います。

この「企業格付け」は5段階にランク付けされて管理されます。5段階のランクには「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」に管理され、その中でも「要注意先」以下にランク付けされると、金融機関からの融資は非常に厳しいものになります。

中小企業にとって「企業格付け」で今後の資金調達に大きく左右されることになるので、経営者は自社の格付けを知ることが大事です。

知ることで、「要注意先」にならない対策をとることができるようになります。

 

格付けの評価とは

格付けには、「定性評価」と「定量評価」で行われます。あまり使われない言葉なのでわかりづらいと思います。ここで言う「定性評価」とは、市場動向、競合状況、経営者の人柄、人材、営業基盤などを評価します。

特に注意しなきゃいけないのは、金融機関と好意的にお付き合いしない方で、資料提出を渋ると確実に減点されます。

「定量評価」とは、財務諸表、決算書による財務分析を評価するものです。

金融機関で異なりますが、「定量評価」70%「定性評価」30%の割合で評価されます。

 

格付けを知ることの重要性

金融機関は融資の判断に「格付け」を行うことは話しましたが、この「格付け」対策をするかで、あなたの会社が資金調達できるかが大きく左右されてきます。

もし、融資が受けられない、金利が高いことになったら業績悪化の要因に繋がったりします。資金計画に失敗すると計画が大きく狂ってきますし、チャンスも逃すことにもなります。

格付け対策は企業にとってとても重要になります。しっかり取り組むべきです。

 

最後に・・・

経営は攻めることも大事ですが、守ることも重要です。
格付けされてることを知らない経営者も多くいます。今回初めて知る方もいるかもしれません。

今一度、自社の経営状態を数値化して見ることで、強味と弱点が明確にわかります。

 

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格付け対策が重要だとお伝えしましたが、どうやって分析するんだと、どこで手にいれるんだと思われたことでしょう。
そうです。一般では手に入れることはできません。

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PS

中小企業にとって資金調達と売上は密接な関係にある為、信用保証協会や銀行融資、ビジネスローン、プロパー融資からの資金調達は特に真剣に考えなければいけない問題でもあります。

経営者の課題の一つ、資金調達はデリケートな問題である為、他に相談しづらいのではないでしょうか。経営戦略の方向性を決めるのに資金調達は必須課題になります。

資金調達について悩まれたら、専門家であるトップ経営にお気軽にお問い合わせ下さい。

私たちトップ経営は、お客様の経営戦略、アライアンス、M&Aを全力でサポート致します。

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和田 健
株式会社アップライズ 代表取締役社長。中小企業経営者の為の課題解決サロン、トップ経営を運営。主に資金調達、マーケティング戦略、M&Aコンサルティングにて活動。昨今は専業FXトレーダーとして活動。FX歴14年